テーマは「毒娘」というより「毒男」で夫としても親としてもダメダメ。だからというか敢えてなのか、父親殺しに爽快感じる演出でちーちゃんはダークヒーロー的な描き方している様にも思えた。
萌花もそもそも継母の萩乃とあまり敵対要素がない上に高校生ぐらいに見える彼女が子供が出来るという排除感情からのちーちゃんと通じ合っていく過程は性急なので飲み込みづらい。彼女が小学生ぐらいだったらまだ納得できたけど。
リアルというか現実的に考えれば、橋の下に潜んでいるちーちゃんぐらいはすぐに見つけられるだろうと思うけど、警察無能描写は韓国映画のそれの批判的要素とは違って単なるご都合だなと。
ラストのエピローグ見るとちーちゃんに一部の理もないことは明白にしながらも、悪のヒロインとしてのキャラクター性での続編狙いもあるのかなと思ったり。
そういった妙味を感じる部分でまあ面白い映画だなとは思ったよ。
