このレビューはネタバレを含みます
久々に、全身をぐっと引き込まれた映画。
どんでん返しがないので、最後は少し拍子抜けしてしまったが、みなさんのレビューを読んで、わたしだけじゃなかったんだと安心した。
しかしこれ、「どんでん返しがないことがどんでん返し」なんじゃないかなと、一緒に見た夫と話していて思った。
どんでん返しのある映画に慣れすぎてしまい、無意識にテンプレを求めていた自分に反省。
「トロッコ問題」という倫理学上の問題では、実は誰もが助かる逃げ道があるそうだが、この映画の場合どうだろうか。
実際に、最終的に主人公家族は犠牲を払ったものの、世界中の人が助かったわけでなく、かなりの死者が出てしまっている様子。
コロナで、医療関係者やワクチン接種者の一部が命を落とし、結果世界は今コロナ収束に向かっている、そんなこともなんだか重なるなと思った。