Pnori

ノック 終末の訪問者のPnoriのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
2.9
久しぶりのシャマラン監督作品。

おいおい宗教の勧誘にしてはちょっと行き過ぎじゃない?
そこまで身体張って勧誘するんだから信じてあげたいけど、言ってることが胡散臭すぎてとてもじゃないけど信じる事はできないよ。

…としか感じない、そんな困ったお話。

これは、観た人の信心深さや信仰によって受け止め方が全く違ってくる。

訪問者側が「重い使命を背負っていると信じてる」人達で、脅される側が「信仰がなく一般的な考え方」をする人達。
初めっから思想や信条が違うので、どこまで行っても話が平行線なのは当たり前。

誰かを助けるために「犠牲」なる。
自己犠牲の精神を否定する気は全く無いけど、程度の差はある。それも命懸けだったら話は別。突然来て1日やそこらで信じろというストーリーも、緊迫感やドラマティックではあるけれど結構キツい。

と言うか、宗教勧誘のノウハウや洗脳のテクニックを駆使して信じさせて欲しかった。
そんな事言われたら信じてしまうやん!なんて催眠術にかかったみたいに騙されてみたいと思うし。

そんな調子で話が進んでいくわけだが、自分は終末論に興味も無いし、無宗教なので訪問者側の考えは全く理解できず、ハルマゲドンが信じられないまま終わった。
だからラストも理不尽に感じた。

当然どっちか選ばないとオチは無い。
選択した結果が素晴らしいと感じるか、理不尽に思うか。自分は絶対後者である。

神の雷(飛行機)は現実にありそうで怖い。
そこだけ共感できた。
そこだけ。
Pnori

Pnori