Pnori

悪魔の棲む家 REBORNのPnoriのレビュー・感想・評価

悪魔の棲む家 REBORN(2018年製作の映画)
2.6
実在した一家殺人事件を元にしたお話…ですが、REBORNした割にはストーリーが普通過ぎてあんまり面白くない。

知ってる人は知ってるし、昨今の猟奇的なサイコパス事件の方がよっぽど背筋が凍るような有様で、今時の人達にはそんなに陰惨に感じないんじゃないかと思ったり(十分酷い事件です)

一家殺人も怖いけどこの事件の本質は、世間が何を怖がっているのか、と言うことであり、その後にこの家で不可思議かつオカルトチックな出来事が連鎖して起こっている。
それが話題になりオカルト界で盛り上がっちゃったわけなんだよね。

その一連の後日談こそが、オカルト大好物の物好きによって色々と明らかになり、それが世間を大いに騒がせる事になる。

現在も語り継がれるそのエピソードの数々が、非常に興味深く刺激的で面白い。
そっちにもスポットライトを当てても良かったのかなと。

映画に話を戻すけど、長男の凶行に至るまでの過程が、そりゃ殺したくもなるし精神的にもおかしくなるよね。と納得できる動機であり、それを延々と観せられても…。
特に山も谷も無く、終始眠くてしょうがなかった。

映画の内容を半分にして、残りは長男の裁判内容とかを再現して欲しかった。「悪魔が囁いた」なんて弁護団がどういうふうに大真面目に弁護したのか是非とも知りたい。

後に入居した家族が逃げ出した後の後日談もなかなか面白いので、そういうのをひっくるめた一連のアミティヴィル騒動を纏めて、信じるか信じないかはあなた次第!みたい編集をしてくれれば、映画好きとしては考察しがいもあって楽しいのになと思ったり。

にしても、本家と間違うようなそっくりジャケ詐欺が酷いねぇ。
絶対、家系ホラーだと思ったもん。
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