撮影会が行われるという無人島にやってきたレースクイーン達が殺し合いをすることになるどう見ても「バトル・ロワイヤル」に影響を受けて作られたであろうサバイバルアクション。漫画「邦キチ！映子さん」にも紹介された作品で、昔セガサターンで同名のギャルゲーがありましたが全然関係ないっぽいです。

島に着くやいなやレースクイーン十数人が銃で撃たれあっけなく退場（！？）。結果その後は殺し合いしたくない主人公グループと殺し合い上等のグループら数人の対立メインでストーリーは進み、あまり演技慣れしてない人多めだからか棒演技大根演技を見せられ、殺し合いの真相もしょうもない理由と拍子抜け。レースクイーン設定ならハイレグ＆ハイヒールのお姉さんが出て来ても良いはずですが90年代ならともかく既にハイレグも消滅しかけていた2000年代なのでそれも無し。

ただ主人公を演じるアツコ・サクラバ（はっきりした顔立ちのクールビューティーで胸も大きい）は演技もそれなり且つアクションも出来るタイプで、俊敏な動きで回し蹴りを披露したりと色んな意味で孤軍奮闘状態ながら牽引力が有り、他の女性陣のアクションも細かいカット割りや早回しでなんとか見れるものにしているのは「るろうに剣心」のアクション監督で知られる谷垣健治監督が共同監督の一人として参加しているからかも。

「あんたは逃げて」と仲間を敵から遠ざけるとバランス崩してそのまま斜面を転がり木と衝突し瞬時に気絶するのはちょい笑えるし、吹っ飛んで木にぶらさがった刀が木に衝突した反動で落っこちて体を貫通、という流れも悪く無く。

主人公が空手部を辞めた本当の理由を話すエンディングがまたしょうもないですが、懐かしいインリン・オブ・ジョイトイも敵の取り巻きの一人として出演してたりと今観ると色んな発見が有る作品かもしれません。