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キラーカットのYSKのレビュー・感想・評価

キラーカット(2018年製作の映画)
2.8
脚本家を目指す主人公が、『囚われのバージン・チアリーダー』なるホラー映画を自主制作し売り込もうと撮影を始めたところ、モノホンの殺人鬼と遭遇した…というお話

チアリーダーが殺人鬼に捕まって酷いことをされるという草案だけでプロジェクトがスタートし、8000ドルという超々々低予算しか用意ができず、役者やスタッフ、大道具に小道具、そして何より脚本を書きあげることまで同時進行しなければいけない紆余曲折や悲哀を描いた前半はぶっちゃけ面白かったです
しかし8000ドルですよ、しかもそれを集めることすら一苦労どころか二苦労も三苦労もするようでは万が一、億が一にも撮り終えたところでその後が続かないような気がするのですがどうでしょう
とはいえたとえ貧しくても好きなことに情熱を燃やし、あまつさえひと山あてようというハングリーさは見習うべきかもしれません

しかしいざ撮影に入り殺人鬼が現れて以降は微妙オブ微妙、この殺人鬼はシナリオかそれともリアルかというメタ構造をとっていることだけは評価できるかもしれませんが、そこまで機能したようには見えなかったところが残念です
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