全世界的が豪雨に見舞われたとある夜、人里離れたバスステーションに居合わせた男女をとてつもない恐怖が襲うお話
「雨に潜む何か」だの「雨に紛れてヤツらはきた」だの言っておりますが、すごくすごい表面的な話でいうと、登場人物の誰も彼もがヒゲ面中年オヤジの顔になってしまいます
しかも「誰も彼も」というのも比喩ではなく、登場人物が肌身離さず持っていたロケットや管理人室に飾ってあった家族写真、果ては構内に掲出されているキャンペーンガールまですべて同じ顔…実に面白い
(おそらく)マリリン・モンローの体にヒゲ面中年オヤジの顔が張り付いているところだけピックアップすればまるでギャグのようですが、登場人物たちの鬼気迫る狂気的な立ち振る舞いもあってぎりぎりのところで踏ん張っているのも非常に好印象でしょう
『パラドクス』しかり『イビルアイ』しかり、この監督の作品はかなり相性が良さそうです
