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プアン/友だちと呼ばせてのNのレビュー・感想・評価

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)
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Fan's Voiceさんのオンライン試写会で鑑賞。タイ本国での公開時から日本公開を楽しみにしていたのでいち早く観れて本当に嬉しかった!

『バッド・ジーニアス』の監督でプロデュースにはウォン・カーウァイで、それだけで期待が高まっていたけれど、決してそれを裏切らない映像と音楽と、これは映画館で観たいやつだ…とニヤニヤしてしまった。
単なる元カノ巡礼、人生総決算、それだけには思えない物言いたげな表情が気になって、何だか色々勘ぐってしまった。カセットテープのA面がB面に切り替わる時、物語は反転し、思ってもなかった面を見せた。観終わって少し時間が経った今になって、ちょっと分かってきたかもしれないけれど、この人たちの旅路とその終着点について、私はまだ考えていたいと思う。
自分だけでなく他人の人生を狂わせる嘘はやはり良くないけれど、その嘘のおかげで出来た傷は疼くしまだ痛いけれど、でも実際はちょっとずつ良い方に狂っていくから人生って面白い。もちろん許せるかどうかは分からないし、友だちと呼べるかは分からないけれど。
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