プアン／友だちと呼ばせてのさーたんのレビュー・感想・評価

白血病を患うタイの青年がNY在住の友人を呼び戻し、元カノを訪ねるためタイ国内を巡るロードムービー的「A」面、二人の関係に隠された秘密を巡る「B」面と、２部構成で展開する物語。回想と現在で役者の印象がガラッと変わるのは外見やストーリーのせいだけではないような、表現力を感じる。回りくどい思惑に共感したり、許したりできるかどうか難しいところだが、複雑で遠回りで思い通りにいかない人生のロードムービーといえばそうかもしれない。