普段あまりドキュメンタリー映画を見ないので、映画の良し悪しがあまりわからない。しかしそんな事はどうでもよくなるくらい衝撃的な内容で、終始鳥肌が立つような映画だった。
女性に精子提供をする際、自分の精子を勝手に植え付けていろんな女性に何人も子供を産ませた医者、クライン。
なぜそんな事をしたのか、何となくニュアンスは伝えられるけど明確な答えが明かされるわけではないのが恐ろしい。
この事実を突きつけられた子供達の嘆きをただひたすら見ているだけ。
強く生きようとする人もいれば、ひどく落ち込む人もいて
見れば見るほどクラインという男の本当の目的や思考が知りたくなるような内容だった。
「知らぬが仏」という言葉があるが
「知らなくてはいけない」こともあるわけで
その事実に対峙する事で何か今とは違った答えが導かれるのかもしれない。まずは「知ろうとする」事が大事なんだけど
それってすごく勇気がいる事なんだと痛感した。
同じような事件が今後起こらない事を祈ります。