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ミセス・ハリス、パリへ行くのdjangoのレビュー・感想・評価

1.5
こういう話、題材としては大好きなのに残念、、。「スーパーの女」とか「マダムインニューヨーク」とか、中年おばちゃんが夢や希望を持つ話って一番好きなのに。

奇跡が連続して、幸運に助けられて、出てくる人全員良い人で、どこまでいってもファンタジー。もっと時代背景や当時の社会問題を追及してリアルにシビアに描くこともできたのに(せっかく労働者が主人公でブルジョワの没落がテーマになってるんだし)陳腐な作りになってしまってる。

余談だけど、1950年代のファッションショーで、モデルが半分以上有色人種ってことはあり得ない。1950年代のロンドンで、白人の親友が黒人で、まわりの人も当たり前に平等に接しているのもあり得ない。明らかに現代的な多様性を意識した無理のあるキャスティングなんだけど、最近はこういうのありかなって思ってる。歴史に忠実に沿って白人だけをキャスティングするより、史実を無視してでもマイノリティーをキャスティングした方が実際のマイノリティーの地位向上につながるし。(実際にマイノリティーの仕事が増えるわけだから)
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