ぽち

追撃のバラードのぽちのレビュー・感想・評価

追撃のバラード(1970年製作の映画)
3.4
監督が原作小説の良さを描ききれなかったのかと思ったが、どうもそうではなく小説と映画という媒体の違いで出てしまった微妙なズレが原因のようだ。

映画を観た後ちょっと物足りないと感じる。
一番ムカつくRLがラストでヘラヘラしてるし、諸悪の根源のビッチな未亡人もそのままだし、この後どうしたかも気になる。

タナーは決闘したの?回避して生き延びたとしたら絶対復讐するよね。とか、スパッと切ったラストだがあまりに選択肢が多すぎてモヤモヤする。

たぶん小説だと
「100ドル払っていればな・・」
という強烈なオチでモヤモヤ感を誤魔化してくれるのだろうが、映像だとインパクトが弱くしまりがない。

企画段階のキャスティングは主役のバルデスをマーロン・ブランド、敵役タナーをバート・ランカスターが演じる予定だったそうだ。

与えられた情報だけで見ると物足りない作品だが、小説の行間を読むように、ビッチ女の追い詰められた人生とか、主人公の騎兵隊時代の後悔など想像して観ると楽しめる異色西部劇。
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