ロシアの反体制派、アレクセイ・ナワリヌイを追ったドキュメンタリー。
政権の敵とみなされ巨大な権力に睨まれ、誇張でもなんでもなく命を狙われたナワリヌイ。
彼の命を狙った手段を突き止めようとするところは今作のハイライトであり、これは本当にノンフィクションなのか、今自分が観ているものは現実の出来事なのかと驚愕しました。
そしてこういうのを観ると、やっぱり単純に「ロシア人」「ロシア文化」等をすべてキャンセルはすることはやるべきでないよな、なんて当たり前のことですが思います。
これを観たあと、アカデミー賞授賞式で作品にも出演している彼の家族がオスカー像を受け取りスピーチをしている姿にぐっときました。
そしてそこにナワリヌイ本人の姿はない…。
この上ない脅威に挑んでいるにも関わらず、常に前だけを見て、ユーモアも忘れない彼の人柄も印象的。