「お逝きなさい」
現世と天界の狭間を漂う魂
運命は己で決めなければならない
前を向いて歩いていかなければならない
"たまえ"は臨死状態であった
記憶は無いが交通事故に遭って危篤状態
そんな中、案内人によって天間荘に到着
そこで腹違いの姉達の存在を知る
そこは"三ツ瀬"と呼ばれる場所だった
そこでは現世に戻るか天界へ逝くか
自らの意思で決めなければならない
留まることは許されない
必ずどちらかの道を選び進まなければならない
三ツ瀬での生活を通じて家族や人の温かみを知る
様々な出会いを繰り返す中で
居心地の良さを感じてしまう
しかしながら滞在できる時間は限られている
止まり続けることは許されない
止まった記憶、あの時の出来事や風景
それは変わることなく頭の中で生き続ける
一人だった
一人が当たり前だった
家族がいた
ひとりの友がいた
居心地の良い時間があった
熱中できる事も見つかった
良いことばかりでは無い
報われない事の方が多いのかも知れない
それでも前に進んでいく
思いを背負って歩みを進める