まず前提に注意として「通常字幕版」に関しては、脇坂安治(ピョン・ヨハン)をはじめとした本作内で日本語を話す人物は日本人による吹き替えとなっているので、彼らを演じている俳優目当てで観賞する方は気をつけてください。
これは本当の意味で賛否が分かれそうな一作。(公開1週間でFilmarksでは100人にも満たないほどの人数しか鑑賞していませんが😂)
海上戦の戦闘シーンは一見の価値がありますしなかなか面白いです。イ・スンシン側、脇坂安治側、両方のドラマを描くことによってエンターテイメントとしてお手本のような仕上がりとなっています。
ただし、本作は歴史上の人物、戦、をモチーフにした"エンタメ創作"です。実際のところ脇坂安治はイ・スンシン率いる韓国水軍に討たれていませんし、本作のような描き方ではイ・スンシンを英雄として崇めすぎているきらいがあります。たとえるなら本作は戦国BASARAのような世界観です。それがわかっていれば良いのですが、本作では映画冒頭に注釈もありませんし、観客の誤解を招きかねない危うさがあるので手放しに賞賛はできないと思いました。