ときたまごsssさんの映画レビュー・感想・評価

ときたまごsss

ときたまごsss

白夜 4K レストア版(1971年製作の映画)

3.6

原作未読

性欲のことを恋と勘違いして認めない主人公ジャック
もうこの青年の精神性がとにかく気に入らない
ドストエフスキーの初期作品はこういった自己憐憫に酔っているものが多いように感じる

マルトと彼
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湖の見知らぬ男(2013年製作の映画)

3.6

湖畔のハッテン場

体育座りした両脚の間で🍆が萎れている様が存分に堪能できる映画😅
一度なんてノーモザイクの射精シーンがあったけれど、さすがに演出だよな?と思いながらも、確かめる勇気はなく目を逸らして
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PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

3.7

劇場公開時に見逃してしまった1作

パク・ヘスやソル・ギョングを筆頭に日本語があまりにも凄い... (最後にキャスティングされたパク・ヘスにいたっては2週間で台詞を頭に叩き込んだとのこと)
日帝統治時
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Flow(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

オープンワールドゲームを思わせるCGアニメ

己が姿を見つめることなく些細な諍いばかりしている小さな命たちのために、神が代わりに死んでくれたというゴリゴリ宗教映画

ねこちゃんかわいいとか言って呑気に
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愛に乱暴(2024年製作の映画)

3.6

公開時に見逃してしまった1作

自分を愛してくれる(気にかけてくれる)人がいない時

完全に無関心な夫・真守を演じた小泉孝太郎が特によかった

教皇選挙(2024年製作の映画)

3.6

スローな映画
まるで数十年前の作品みたい

ベニテスが説くように権力闘争の小競り合いがしょうもなくて興味を持てなかった

相関図を事前確認する必要があるほど人間関係が入り組んだ映画ではない

ミッキー17(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作未読

これはおもしろい
『殺人の追憶』や『パラサイト』とは違いアメリカ的なエンタメ性が強い映画(アメリカ映画なので当たり前か)
そして他者を大切にすることのシンプルで強力なメッセージが込もってい
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

3.6

公開当時見逃してしまったのでAmazonプライムで鑑賞

たくさんの私/人生の中のこの私

見せ方は面白いもののストーリーに関してそれほどアイディアがなかったように思い期待していたほど面白く感じられず
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スイート・イースト 不思議の国のリリアン(2023年製作の映画)

3.6

不思議の国の町山さん解説付き上映での鑑賞

都市伝説・陰謀論アドベンチャーの『アンダー・ザ・シルバーレイク』に対して
こちらはアメリカのダークサイド巡り

リリアンは身に危険が及ぶスレスレのところで上
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Playground/校庭(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

小学校という空間で起きる"いじめ"のリアリティ/再現度があまりにも高く、観ていて辛くなる作品
その完成度の高さにより72分が長く感じられ、今も至る所で(いじめなどの理由により)学校に行きたくない子が何
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白雪姫(2025年製作の映画)

3.7

オリジナルアニメ映画未鑑賞

エンドロールに名前が見当たりませんでしたが脚本にグレタ・ガーウィグが参加しているようなので彼女のことを信頼して鑑賞

SNSで本作をこき下ろしている人たち(揃いも揃ってア
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密輸 1970(2023年製作の映画)

3.5

公開時見逃してしまったためAmazonプライムで鑑賞

海女ゾネス

「1970年代の漁村では 海女さんが密輸に加担したことがあった」という資料を目にした監督のアイディアから生まれたフィクションとのこ
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知らないカノジョ(2025年製作の映画)

3.6

2019年の映画『ラブ・セカンド・サイト』🇫🇷🇧🇪(未鑑賞)のリメイクだと知らずに鑑賞

ベースがあるためか、面白さとしては大衆向け作品として十分な出来映え
本作には問題があるものの公開時期が近く同じ
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神の道化師、フランチェスコ(1950年製作の映画)

3.5

昨年リマスター版が映画館で上映されていたので本作を知り配信で鑑賞

Amazonプライムでの字幕が度々めちゃくちゃな文字の羅列になっていて、まるっきり意味をとれない箇所もあるのですが、多少の字幕を見逃
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

-

🦋主役のアノーラ/アニーを演じたマイキー・マディソンがとびっきり魅力的

🦋ネバダで電撃結婚した2人が街中で浮かれに浮かれ馬鹿騒ぎするシーンはニヤけてしまうほど好きです

映像作品としての面白さだけに
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ロングレッグス(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

果たしてニコラス・ケイジ演じるクリーピーな男ロングレッグスが全ての主犯なのか?
はたまた「下の階の男」は別にいて、ロングレッグスもまた悪魔の共犯者の1人に過ぎないのか

14日生まれの娘を持つ父親を一
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

-

『オズの魔法使い』未鑑賞(知識もなし)

びっくりするほど眠くなってしまい中盤(魔法学校での日々)を見落としたので配信で観られるようになったら再鑑賞しようと思うところ...

個人的にミュージカルはか
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英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

3.6

原題- The Draughtsman's Contract

シンメトリーへのこだわり、(僕にはこれがバロック調なのかも識別できないのですが)美しい衣装、セット、構図

変わったストーリーで、本作公
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プレゼンス 存在(2024年製作の映画)

3.6

幽霊視点ホラー

短い時間に綺麗にまとまっていて(でも謎も残されていて)面白い

自分に見えているものと見えていないもの

ドライブ・イン・マンハッタン(2023年製作の映画)

3.8

原題『Daddio』

傑作

会話が素晴らしい(ほとんど会話だけで構成されているワンシチュエーション映画で会話のセンスがないとお終いなので当然ではありますが)

監督・脚本のクリスティ・ホールは大物
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ゆきてかへらぬ(2025年製作の映画)

3.5

説明不要の俳優である広瀬すず、岡田将生(それぞれ長谷川泰子と小林秀雄役)と三角関係となる中原中也役に木戸大聖が抜擢

僕は木戸さんのこれまでの活動を知らなかったので、まずこの配役に意外性と新鮮味を感じ
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あしたの少女(2022年製作の映画)

3.6

公開時に見逃してしまったため、今回配信サービスにて鑑賞

次のソヒが笑顔で踊っていられるようにするために社会を作り変えるにはどうしたらいいか

何よりも大切なものたちを見失わないように

ノー・アザー・ランド 故郷は他にない(2024年製作の映画)

3.6

イスラエル軍と入植者による剥き出しの暴力

パレスチナ人の小さな村の家屋や小学校を彼らを迫害するためだけに重機で押し潰す、村人を銃撃する、井戸を埋める、といった非人道的行為の数々がおさめられているドキ
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.8

(『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』を映画館で鑑賞した後、自宅で本作を鑑賞)

イギリスBBCが選ぶ
「21世紀 最高の映画100本」でNo. 1

Filmarks登録後1000作目の新規鑑賞を本作にし
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

3.7

色彩・画角・脚本(文学性)のクオリティが高く、とりわけ色彩感覚(ファッション・インテリア)が特に素晴らしい

マーサ(演:ティルダ・スウィントン)の緑とイングリッド(演:ジュリアン・ムーア)の赤

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聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)

3.5

『白い牛のバラッド』や『君は行く先をしらない』に続き、例に漏れず、政府と宗教・伝統社会の腐敗を描き、魔の手から逃れるためには国外に脱する必要があるイランからまた1作

家父長制が足元を掬われ崩れ落ちる
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

3.6

字幕版を観たかったものの吹き替え版で鑑賞

『ロボット・ドリームズ』に続くロボットアニメーション

世界は美しいところなんだと思わせてくれる(CG)アニメーション映画の系譜
(ヒトのキャラクターは出て
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.8

ドッグが主人公の器ではない(つまりは多くの観客同様に凡人であること)からこそ、この映画が「人生」という輝きを帯びている!!

クライマックスでは涙目です

もうEarth Wind & Fireの『S
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

3.5

戦闘シーンは刃物による惨い攻撃が多く見ていられない

エンタメ/アクション映画で血を見たくないなと思いました

ある意味では本作も戦争映画ではあるのかもしれませんが...

それと
荻野目洋子の『ダン
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

3.6

『ラストマイル』などの塚原あゆ子監督×坂元裕二

キャラクター造型, セリフにあまり関心できない
坂元裕二がやっているのは大衆のレベルに迎合し視聴率をとるためのドラマの手法だと思ってしまった
(『怪物
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シュリ デジタル・リマスター(1999年製作の映画)

3.7

今や世界にその名を轟かせている韓国映画/映像作品の先駆け的存在である本作🐟(『ペパーミント・キャンディー』も同年公開)

権利関係が複雑で長らく再上映や配信ができなかったということですが、監督の努力に
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ガッデム 阿修羅(2022年製作の映画)

3.5

公開規模が小さく見逃してしまった1作

現実はゲーム/フィクションと違って、セーブができない、リセットできない、何度もやり直せない、とよく言われますが、少なくとも1回はその人生をやっていけるのだという
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蝶の渡り(2023年製作の映画)

3.5

この頃、日本でも公開が続いているジョージア映画🇬🇪

故郷で仲間たちとともに羽ばたけるのが蝶にとって最も幸せであるということ

その風を吹かすためにバタフライ・エフェクトを起こす芸術

ニナを演じたタ
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キノ・ライカ 小さな町の映画館(2023年製作の映画)

3.6

ヘルシンキから北西に車で1時間
人口約9000人の村カルッキラ

名匠と呼ばれている(僕はまだ『枯れ葉』しか観ていない)アキ・カウリスマキが掃き溜めと呼ぶ、愛すべき自然豊かなこの村に、恩返しをしようと
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型破りな教室(2023年製作の映画)

3.7

Radical

物質的に豊かになっても試験/受験(→就職)のための勉強しか頭にない人々に観てもらいたい映画

教師という職業が成さなければならないのは、生徒のテストの点数を上げるという表面的なことで
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最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

3.5

(『ありふれた教室』に続き1日2作目の鑑賞)

ここのレビューを読んでいると、本作を、荒れた地区の少年少女たちをキャスティングして映画を撮るドキュメンタリーだと思っている方が多く見受けられますが、本作
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