たまに邦画観るとそこに出てた俳優を好きになりがちなんだが、見事に横浜流星もそうなりました。
みんな演技がいいね〜。横浜流星は勿論なんだけど、その子役時代を演じていた子の表情もよかったからこそ説得力が増してた気がする。ラストも満足。
あと杉本哲太の田舎にいてクソださいけどだからこそ話通じなさそうで怖い感じと、黒木華の女、特に都会の女に嫌われるが男には愛される女（個人の感想）感もよかった。透役の人は完全にただの田舎者のチンピラ。
それにしてもえらい顔の整ったにーちゃんが多いゴミ処理場やな。
ただ作品の中身は物足りない。村社会の閉鎖的なとこを描きたいのはわかるんだけど、なんか嘘っぽくて深みがない。
能というモチーフはいいと思うんだけど、なぜその村で能が根付いてるのかがわからないのでただの映画的小道具にしか見えない。
あとテレビの取材もそんなにホイホイ来ないでしょ。来たとしても地方局だろうからあんな急に人来ないでしょ。万が一来てもゴミ捨て場しかないのにどうやって金を落とさせるのか。
黒木華の着てるカーディガンが皺だらけだったとかのディテールに拘っているからこそ、村の実在感が弱いのは特に気になってしまった。
でも全体的な話の流れとか人物像とかはすっと入ってきてよかったと思う。自分が都会の人間だからあんなあからさまな村八分あるぅ？と不思議に思うけど、地方のニュースとか見てるとほんとにあるっぽいもんな。
ところであの穴は横浜流星だけに見えていたのか、他の人にも見えていたのか。てか普通に危ないよね。おわり
