オーウェン

ザ・バンク 堕ちた巨像のオーウェンのレビュー・感想・評価

ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年製作の映画)
3.4
いきなり裏切りのような駆け引きが行われるOP。
倒れた人物に駆け寄るクライブ・オーウェン。そのとき車が…

銀行倒産ネタゆえ変な邦題が付けられたが、これは実在していた銀行IBBCの不審な金の流れを捜査するインターポールが主役。
インターポールなので世界を駆け回る。だから原題がINTERNATIONAL。

ベルリンにリヨン。ルクセンブルクにイスタンブールと目まぐるしく変わる。
その捜査の過程で芽をつぶそうと暗躍する裏の目が向けられる。

一番注目なのはグッゲンハイム美術館での銃撃戦の嵐だろう。
螺旋状の階段を交差しての撃ち合い。
貴重な絵や像に容赦なく弾丸が撃ち込まれ、置かれたガラスが砕け散る。
まるでジョン・ウーのような流麗美が描かれる。

ただこういう大企業の悪事を暴くという場合、現実は結構地味で組織の小さいインターポールでは限界がある。
なんといっても逮捕できないという特徴が最後まで足枷になっている。
銃撃戦を最後に持ってきたほうが構成としてはスッキリしただろう。
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