スピルバーグ版公開の直前でようやく予習完了。
ふとしたイザコザから、憎しみが生まれ、憎しみの連鎖の果てに悲劇が。
解決される事のないの黒人差別問題、分断を煽る政治家とそれを加速させるSNS、貧富の格差の拡大、等々。
現在の社会状況を観察し、スピルバーグが本作をリメイクしようとする意図を噛み締めてみる。
この60年前に作られた映画を観ると、今に繋がる問題の萌芽が刻まれている。
好きなシーンは、ダンスパーティーでのバトル。
若者が有り余るエネルギーを音楽とダンスにぶつけるのは今も昔も変わらない。
目と目が合い、恋愛が始まる瞬間も良い。
好きな曲は、プエルトリコ(及びラテンアメリカ諸国)からの移民達からなるシャーク団の面々がアメリカへの愛憎を唄う「America」。
このダイナミズムは、「インザハイツ」にそのまま脈々と継承されている。