APlaceInTheSunさんの映画レビュー・感想・評価

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聖なる証(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます


 映画撮影スタジオらしき場所に配置されたセットの家屋が写しだされる所からこの『聖なる証(the Wonder)』は始まる。そこでナレーションがこのように語る。
〈貴方達がこれから出会う登場人物達は自
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その道の向こうに(2022年製作の映画)

4.1


それぞれにトラウマ・喪失を抱えた白人女性と黒人男性が、織りなす人生の生き直しの物語。

ニューオーリンズの蒸し暑い夏の夜にプールに入り心の殻が破け解放される。
その結果、衝突もあるがそれも一歩前進。
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RRR(2022年製作の映画)

4.0


先に『アフター・ヤン』を観て、その時から体調の悪さは感じていた。『RRR』観たいけど、寝不足としんどさで、帰ろうかとも迷った。でもせっかく時間があったので、行った。
『RRR』、超濃厚な映画だった。
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.4


自動運転の自動車(現在の我々が使用している半自動のものではなく完全に任せきっている自動運転)の中で、AR拡張現実電話で離れた家族と会話する。それが当たり前になっている未来世界。

主人公の家族はバリ
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バビ・ヤール(2021年製作の映画)

-

こんな作品見せられたら、点数が付けられないどころか、語る言葉もない…。

貴重品を持参して一箇所に集められたユダヤ人達の表情。
戦後、絞首刑にされるナチスドイツの戦犯野の表情。
それを見て湧き上がる群
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.5


施設に入居している各部屋の老婆達に、主人公のネリーが「さよなら (Au revoir!)」を言って回るシーンから映画が始まる。入居していた祖母が亡くなったので皆にお別れをしているのだ。

少しガニ股
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アテナ(2022年製作の映画)

4.0


『レ・ミゼラブル(2019)』終盤の暴動の続きをやっているような、当のラ・ジリ監督が脚本に参加しているNetflix制作のフランス映画。

移民に対する不平等、警察による暴力に耐えかねた少年ギャング
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

2.5

家族の要望により鑑賞。

映画ならではの良さはあまり感じず。良くも悪くもドラマ版そのままというか。
印象的なシーンやストーリーの面白さも見つけられなかった。
シロウさんの作る料理が今作でも美味しそうで
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.6

ずっと観たかったギヨームブラック作品。
笑いっぱなしの100分。

エリック・ロメールが得意としたヴァカンス映画の、以外な所から現れた後継者。またはヴァカンス映画の有色人種への解放?!


半分騙され
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.5


遺影の写真をさがす為にPCで検索する二人の合わない目線の演出で、ようやく(遅ればせながら)目線で心の通わなさを表現している事に気づいた。

神野三鈴さん演じるキャラクターだけでも二転三転する、人間の
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百花(2022年製作の映画)

3.9

菅田将暉の演技に感服。 
ワンシーンをじっくり尺をとって人物を写す分、下手な演技だと冗長さ退屈さを感じてしまう。その点本作では菅田将暉の細かな表情や動きの変化が雄弁に複雑な感情を伝えてくれる。
(母親
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.5


これまでも数多くの名作が有り、ここ最近増えた感も在るタイムループものジャンル。
そのタイムループものの過去作を踏まえた謎解きの、メタ視点が面白い。

ジャンルものって定型がある分、どこまで定型どおり
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.5

沖田修一ワールドのひとつの到達点をみた。
映画というフォーマットの中で自由に泳ぎ回っている。海と魚と自由に戯れている。
幼少期→高校時代→卒業後の東京時代、それぞれの時代を繋ぐファンタジックな編集手法
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.7

面白かった!
序盤はまったりとスロースターターな様相を呈しながら終盤からはジャンルを横断しながらハラハラドキドキの活劇で観客を飽きさせない。

何より紛れもなく映画についての映画だった。
映画の歴史、
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.5

《雑感をとりあえず》

残酷な事が次々と起こる現実をドキュメンタリー風に描かれる部分と、
本能のままに生き、風変わりなあみ子が彼女独特の視点で観る世界の描写が交差する。

超現実的な演出
重く悲しい出
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恋は光(2022年製作の映画)

3.8


映画評論家の中井圭さんという方がSNS上で絶賛してたので鑑賞。
その絶賛具合がめちゃくちゃ異常でどんな映画なんだろうと思っていたのだが、自分にはそこまでピンと来なかった。

北代(西野七瀬)、東雲(
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.4


そこは描かなくても良いだろ、と言いたくなる日常のノイズみたいなものから、作品のメインテーマに関わる現代アートに関する事まで、
とにかく居たたまれなさ、気まずさ、意地悪さ、を寄せ集めたような作風は前作
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.2


『華麗なるギャッツビー』をディカプリオ好きの友達と映画館で観た時は、バズ・ラーマン監督の過剰に綺羅びやかな演出が鼻に付いて好きになれなかった。

本作『ELVIS』でも、その演出の方向性は変わってい
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ビースティ・ボーイズ・ストーリー(2020年製作の映画)

3.5


映像で彼らの功績を振り返るオーソドックスなドキュメンタリーだと漠然と予想してたけど、違った。
マイクDとアドロックの二人が舞台に上がり、懐かしい映像を観客と一緒に観ながら当時のことを語るスタイル。
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます


戦争によって、元戻りできないほどに傷ついた女性達を、さらに追い詰めるかのように寄りのショットで写し出す。
役者の息遣いが耳元で聴こえるかのようであり、着ているニットや羽織るラグの繊維の手触りまで伝わ
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激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

-

記録。

太平洋戦争末期、東南アジア戦線において敗戦続きの日本は、ジリ貧のまま沖縄戦に持ち込まれる。
米国を中心とした連合国の圧倒的な物量に対して、もう余力がなく敗色濃厚。
泥沼の沖縄戦を描いた《スペ
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ノー・シャーク(2022年製作の映画)

4.0

【サメ映画への大胆不敵な挑戦状】

サメ映画なのにサメが一度も登場しない、というワンアイデアの話題性だけで忘れ去られていくにはあまりにも勿体ない作品。

サメが出ないのは、タイトルからも推測できようが
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MOTHERS(2020年製作の映画)

3.7

クレジットにある関麻衣子という方の、映画大学の卒業制作。
監督自らがカメラを持ち自分の家族を追い、インタビューする。自ずとカメラへの親密度が高く、ドキュメンタリーならではの生々しさがたまらない。
お父
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画家と泥棒(2020年製作の映画)

4.2

ノルウェーで画家として活動する女性、バルバラ。テレビで取材されるなど、徐々に作品が認められ始めた矢先のある日、彼女の代表作が盗まれる。

犯行現場を防犯カメラに収められ、直ぐに逮捕される二人の男。法廷
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

4.1


ラブストーリーで好きな映画は?と聞かれたら割と困る方だったけど、迷いなく好きと言える一本が追加。

百万回、作られてきた難病もの映画をこんなに静謐で鮮やかな作品に仕上げるとは!
欠陥を抱えた登場人物
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.2

【感想書き込み中】
山登りは人生に似ていると良く言われる。《人は何故生きるか、何のために生きるか》という問いと同様、《何故山に登るのか》という問いについても永らく語られてきた。

本作の登場人物、「」
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.0


ロンドンの高級レストランを舞台に、オーナーシェフのスリリングなある一夜を、全編90分ワンショットで捉えた人間ドラマ。
《映画.comより抜粋》

手持ちカメラのワンテイクで最初から最後まで一本撮り切
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リフレクション(2021年製作の映画)

4.5

「何か評判かなり良いな。ウクライナ人監督か。」位の前情報しか持たず、空き時間に映画へ。

ウクライナ人監督が、現在進行形で起こっているロシア-ウクライナ紛争をドキュメンタリータッチで描く社会派映画かと
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.2


世界三大映画祭の最高賞を獲っちゃって、もはや巨匠扱いされてるポール・トーマス・アンダーソンが、こんなに傑作ヅラしてない映画を撮った事が、なんか良い。

冒頭のカメラ動かしながら長回しでボーイ・ミーツ
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.5


情報が無限に飛び込んでくるこのネット社会では、学校の成績が良く何でもそれなりに卒なくこなせる事は、生き辛い事なのかもしれない。選択肢が多すぎて
選びきれないし、一旦決断したとしてもSNSは直ぐに別の
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

《書込み作業中》
 
長引く景気低迷により、企業のマインドは過度な効率化・合理化に走る。
国・地方は税収の落ち込みによる財政難で弱者切捨ての政策に舵をきる。

言葉面だけはキレイで何か良いこと・新しい
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夜を走る(2021年製作の映画)

4.8


暴挙。最高だった。
良かったといってもこの映画に描かかれているものは、絶望的といっても良い閉塞感。先の見えない、どこにも行けない登場人物。
閉塞感が、狂気の暴走となり反転して希望となるのか否か。
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.5


『Everything Everywhere All at Once』がアメリカで公開されるや否や、大絶賛で迎えられ、興行収入的にも大成功を収めている。
A24作品としては、「アンダー・ザ・シルバー
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星の子(2020年製作の映画)

3.8

「星の子」
宗教2世の思春期少女の瑞々しく、繊細に揺れ動く感情を淡々と描く。
劇伴、音響効果等ほぼなし。起伏の少ないストーリーテリング。
あまり日本のドラマ観る機会無いのでタレントだと認識していた芦田
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.4


昨年ヨーロッパの映画祭でも大絶賛されていて、
その後のアカデミー賞で史上初めて
・長編アニメ映画賞
・国際長編映画賞
・長編ドキュメンタリー映画部門
の3部門同時にノミネートされた作品。
という情報
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