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千夜、一夜のmarucoのネタバレレビュー・内容・結末

千夜、一夜(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

千夜、一夜 観ました。

ダンカン演じる春男…、
私はこんな男には虫酸が走る。
イヤな男やった。そして思った。
誰がこんな奴に田中裕子演じる登美ちゃんがなびくねん、ほだされるねん。周りの奴らも臭いものに蓋をするように登美ちゃんに春男と仲良うするように勧める。こいつらも嫌いやった。

そして登美ちゃんみたいにこんなに清廉潔白に美しく生きてて、
なんで登美ちゃん一人がこんなにも悲しい目に合わんとあかんのんか…
とにかく哀しい作品やった。
登美ちゃん可哀相やった。
実は私marucoはほんのいっとき、
田中裕子さんと少しのご縁がある
裕子さんはもうとっくに忘れてはるかも知れんけど…、
とにかく素晴らしい女性やった。
きどることもカッコつけることもない。いっつも全く化粧っ気なしの素顔やで。
「○○さん(私)また来たよぉ、笑✨」それだけ言うて私のほぼ斜め前辺りに座りはる。
黙ったまんまあとは何も話さない。
私も同じ、何も話さない。
ただ静かに座ってはるだけやった。
そしてふいに腕時計を見ながら
「ありがとう💓」と席を立ちはる。
そんなんが何回かあった。
それだけやった。
その素顔の感じ良さ、優しさ、
あどけなさ、慎ましさ…、
私があの頃に見た、まだまだ若々しい裕子さんの顔立ち佇まいには、
意外過ぎるほどのぽっちゃりした、少し短めの手指があった。
情(じょう)のある手指やった。
本作ではこの裕子さんの手指がようけのことを語ってくれた。
女優然とした手入れの行き届いた手指などは嘘や、そんなんはあかん。
この人は天性の女優に違いない…、

でもほんまに懐かしかった💓
この田中裕子さんに並ぶほどの
力量ある尾野真千子も名優田中裕子の胸を借りて好演してた。
尾野真千子(役名憶えてへん)
は待ちわびた男が戻ってきたとき、
泣き叫んで大声あげて男を罵倒した。
そして何度か平手打ちを食らわす。
marucoはその時、
女の未練も少し感じた。
既に男がおるにもかかわらずやで。
でもやっぱりそらそうや、
こんな心境は私にもわからんことはない。

音信不通のまんま帰らん男なんか、
絶対によう待たんしmarucoやったらそんな男を忘れることに努めると思う。
もし帰ってきて土下座さらしても、
絶対受け容れることはでけへん。
絶対に許さん。

ここで少し話変わるけど、
春男のおかん役のちょっと濃いメイクの女優さん、
この濃いメイクに少しの違和感あったカナ?笑
初め観た時てっきり瀬戸内寂聴さんやと思った。ウイッグかぶって出てはると思った。
でもその人は大物女優らしい。
でも、なかなかよう似てはった。

そして、 
今日ほんまはもう一本観て帰りたかった。なんか哀しみが取れへん。

私にもいつか好きな人に、
会わせて下さい

きっとマタアワセテクダサイ💐

のちに加筆したことごめんなさい。
maruco

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