春陽

千夜、一夜の春陽のネタバレレビュー・内容・結末

千夜、一夜(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

“帰ってこない理由なんかないと思っていたけど、帰ってくる理由もないかもしれない”
30年前に失踪した夫を待ち続ける女性の話。外国に拉致される事がある土地で、自身で失踪したのか拉致されたのか、理由を分からずただ帰り待ち続けている。そんな彼女のところに、夫が失踪したという女性が相談くる。

確かに、自身で消えたいと思った人には戻る理由はないかも知れないが、理由を分からず消えられ方は、踏ん切りがつかないしどうしたら良いかわからない。理由なく待つのはつらい。どんな形でも結果が欲しいと思った。全体的に暗い作品ではあったが、色々考えさせられる作品でもあった。

幼馴染で登美子(田中裕子)に長い間片想いをしている春男(ダンカン)は、こちらも理由なく生理的に嫌われているだけの様な気がする。本人が何度も直球アプローチをしても、見かねた周りの人らが拝み倒しても一人の方がマシというのが勝っている時点で望がないよ。
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