右京

ファンタスティック・プラネットの右京のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2022/5/3
人間の愚かさや歴史をメタファー的に見せているところはなかなか面白い。
サイケなキャラデザと不快すぎる音楽で構成されている部分がフィーチャーされがちだが、実は人類がメインの話で、人類の進化や戦争、動物愛護など様々なテーマをドラーグ族という存在を通して伝えている。
この作品において実質ドラーグ族はこの世の人類以外の存在からしたら人類みたいなもので、今自分たちが行っている行為が如何にえげつないものかを伝えるための存在。そしてこの作品の中の人類もまた人類で、宗教や学習、狩猟や対立などこれまで歩んできた歴史を表現している。非常にややこしいようだが見ればなんとなくわかるはず。
別に話が面白いとかそういうものではないが、それがまたカルト映画としての存在を確立している気もする。
右京

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