このレビューはネタバレを含みます
なんか……すごかった……笑
サムネに惹かれて作業用に流し見する予定やったんやけど開始10分で釘付けになってしまった😳💦
ストーリー的には巨人のドラーグ族にペット(それも虫系)感覚で飼われる人間族って感じで不穏なんやけど、絵のタッチとかドラーグ族を始めとする生き物の奇妙さとかが不思議と調和してて、怖さは感じひんかった。面白い!とも良かった!とも思わんかったけど、この世界観に浸ることができて、心がザワついた。ユニークすぎる……
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今の時代やと、人間が弱者で飼われる側ってそんなに独自性がある設定じゃないけど、当時ではめちゃくちゃサイコパス的発想そう。知らんけど笑
人間には知性があるから他の生き物より警戒すべきで、知識を与えてはいけない。って序盤から主張するドラーグ族が印象的やったし、実際テーグによって知識が漏れてから人間の反撃が始まっていくの良かった。
あと、一人一人は小さくても、人間には数の力と道具を扱う両手がある。それであんなにサイズ差ある巨大なドラーグ族を打ち倒したのはアツかった!「人間は道具を使う動物である」って名言を思い出した。トーマスカーライルさんのやつらしい🙄
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ドラーグ族の真実ちょっと概念的すぎて意味分からんかったけど、要はあの衛星に交尾ができる自分のカラダを置いてしまっているってこと?で、カラダと精神体はリンクしててカラダが壊れると死ぬほどでなくても困る?…的な? わっかんないな〜笑
言うてやっぱり大きさが全然違うから死に物狂いで蹂躙すればドラーグ族が勝ったんではと思うけど、「どちらかが破滅するまで戦う意味はない」って和平に入るの驚いた。へえ、人間と対等な関係性になるんや……。
そんでその後人間が人工の星として作った人間だけの星が"地球"って皮肉に思えた。この地球が今私らが暮らす星と同義なんやったら、人間をピラミッドの頂点とした星を作り上げたってことやからね。う〜ん、寓意的。
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トーマスカーライルの名言について先に言及したけど、この映画見て一番に胸に沁みたパスカルの名言を添えて感想を締めます。
「人間は考える葦である」