とっても不思議な映画。
出てくる動植物はいちいち気持ち悪い。
今となってはありきたりかもしれないが、ラストにはすごくゾッとする。
開始10分程のところで出てくる人間の文明を残した写真。ボロボロになった線路や車のようなもの。その荒廃ぶりやドラーグ人も遠い過去のものとして扱っているように見えるところから考えると、人間(オム族)はかつては高度な文明を持っていたが何らかの理由で滅びかけて、原始時代並の知性まで衰退してしまったということなのかな。
そしてあのラストから、人間は同じことを繰り返すということを言いたいのだろうか。
現代が、この映画がパンチラインとして響くような社会になっていっていることもカルト映画として名を残す要因なんですかね。
色々と深読みしたくなっちゃう不思議なアーティスティックな映画でした。
僕はとっても好きです。