【奴隷時代】
[気まぐれ映画レビューNo.8]
"不思議な体験"をさせてもらった。
人類が"これから体験しそうな"世界観かもしれない。
だが、この作品の背景は｢虐げる者と、虐げられる者｣だ。そして、"その先"も描かれている。
皆さんは｢黒人の奴隷時代｣を御存知だと思うが、要するに僕が思うに、この作品はその背景を描いているのだと思う。
巨大なエイリアン→白人
小さな人類→黒人
なのだ。白人の社会にとっては未知の世界でも、黒人の社会にとっては、"当時を知る方"にとっては"新鮮に映る"作品なのだ。だからこの作品は、ある人種にとっては過激な作品だ。
だが、一方でこの作品の作画センス･構成共に、"様々なアニメーション作品"に影響を得ている。例えば、一番有名なのは宮崎駿監督の｢風の谷のナウシカ｣だろう。生き物の描きかたや、物語の背景の大半はこの作品から着想を得ている。
だが一方で僕は、あの｢アキラ｣や今敏監督の｢パプリカ｣もこの作品に影響されてると思うのだ。あの｢アキラ｣の様々な"造形"や｢パプリカ｣の狂気じみた時代背景は、どうみてもこの作品に影響されてる。
全世界の数多なるアニメーション好きよ。是非この作品を、その勉強がわりに観てもらいたい。"動く美術作品"であり、おまけにあの奴隷制度の背景まで知ることが出来る。
そして、どうやってそれを変えたのか…。
まさにそれが、[虐げられてるその先]なのだ…。
そのあとの解釈は、また次に観る、皆さんの手に預けます。
