きゅうげん

彼女 悪魔のきゅうげんのレビュー・感想・評価

彼女 悪魔(1958年製作の映画)
3.2
嵐の遭難事故、乱れ踊る南国の美女、異形の怪物、ナチスプロイテーション!
「カルフォルニアの70‘sヒッピー崩れは、こういう映画を真夜中のテレビ放送で観てたんだろうなぁ……」って映画です。

もっさりと間伸びした内容ですけど、小粋なコミュニケーションとか各個人のキャラクター性とか、意外と面白味のあるところも。
とくにアジア人のサミーがウィットに富む性格なのは好印象。給仕の真似事をして皮肉な笑いをとる一場面には、オールドファッションな先入観への批判的精神性があるといえるほど。とにかく皆んなで頑張って脱出するクライマックスもいいですね。

しかし、ここ最近遙か太古のB級作品が、大量にアマプラへ投下されたのは何故なんでしょうか?
どこかの企業が放映権利の在庫処分でもしたのかな。