風来坊

イリュージョンの風来坊のレビュー・感想・評価

イリュージョン(2020年製作の映画)
3.5
ネタバラシのマジックで人気を集める天才マジシャンの3兄弟。華やかな表舞台とは違い、裏側では色々な問題を抱える彼ら。心機一転の失敗出来ないマジックショーの最中に何者かが失敗したら死が待つマジックショーを仕掛けてくる…。ロシア製のスリラー映画。

皆さんが仰る通りでグランドイリュージョンの雰囲気にデスゲーム要素というかスリラーを落とし込んだ印象。
謎の犯人に危険なマジックショーを強いられる中でも、マジックショーを成功させないといけないという二兎追う展開はハラハラします。

マジックの裏側や舞台裏などの雑多な感じもいいアクセントになっていました。デスゲーム進行と同時みマジックショーも進行するのは臨場感がありました。兄弟の中の悪さや裏方との軋轢などもいい具合にミスリードを誘っていたと思います。

しかし、犯人についてはキャラクターが濃くて印象が強かったのが災いして見当がついてしまいました…。
前半は前置きが長いし、マジックを見せるあまりにスリラーとしてのテンポがちょっと悪かった気がします。

続編を作りたいんでしょうけど、ラストのもう一捻りはちょっと余計でした。秘密結社みたいな存在も要らないと思う。なんでマジシャン目の敵にするかも分からないし…。

ついていけない部分もありましたが、犯人との知恵比べというかマジック対決みたいなのは面白く観れました。
風来坊

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