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天の怒りの2049のレビュー・感想・評価

天の怒り(2022年製作の映画)
1.5
 Netflix配信のアルゼンチン映画。

 妻子を亡くした作家の男、両親と兄弟を亡くしたアシスタントの女。作家は悲劇の引き金を引いたのはアシスタントだと思っており、アシスタントは家族の死の黒幕は作家だと思っている。
 連鎖する家族の死を食い止めようとする女と協力者であるジャーナリストの奔走を描く。

 事実なのか、それとも妄想なのか、ミステリーサスペンスとして観客に様々な想像をさせ引っ張る作品だが真相は一切語られない。
 アシスタント家族の死に関しても手口などは全く明かされない。妄想と事実の両方がありそうなバランスを狙っているのだろうが、それを上手くやろうとするあまり不自然かつご都合主義的な作品になっている。

 互いの悲劇は、それぞれ当事者側からの視点でしか語られないためより真実と妄想の区別がつかない。
 もちろん狙って作っているのは分かるが全て投げっぱなしで終わるとは、個人的には合わない作品だった。
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