たますけ

愛する人に伝える言葉のたますけのレビュー・感想・評価

愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)
4.2
思いがけず良い映画だった。
言葉のひとつひとつがやけに重いし、
病棟のシーンがとてもリアルだったので公式サイトを見てみたら…
主治医のドクター・エデは本物のお医者さんだったのですね。
しかも終末ケアの専門家。

自分の父も癌で他界しているので身につまされるものがあった。
自分が緩和ケア病棟でドクターに言われたことは、
「患者の聴力は最後まで残っているので、できるだけ話しかけてあげてください。好きな音楽があればずっと聴かせてあげてください。」
この映画はバックにずっと音楽が流れ続けている。
病棟ではタンゴだったりロックだったりクラシックだったり、
色んな音楽が演奏されてた。
しかも主人公が亡くなるその時まで。

何も果たせず死ぬことは悪いことではない。
逝くほうも見送るほうも残された時間を生き切るということが大切と、
この映画は語っていたような気がする。
患者をヒーローにしちゃダメだというドクターの言葉が重かった。
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