Yuya

手のYuyaのレビュー・感想・評価

(2022年製作の映画)
3.7
[官能]という言葉が帯びる文学性
それは 快楽と身体に於ける純粋な必然
ややこしい先輩の またややこしい原作
面倒なコトが集まる人がいるのか
面倒な人に集まる物事が面倒なのか
…なんて面倒な議論を 面倒に重ねた日
もう 覚えてらっしゃらないかなぁ
うん ロマンポルノって響きが好きだ
だって ポルノってロマンチックだろ?

大筋は 至ってシンプルな父娘の確執
父への物足りなさを 咀嚼と解釈を歪ませては
年上男を手玉にする優越と 手玉にされる劣等の狭間で
保たれていた均衡が 突如狂い始め…軌道を直すような
まぁやっぱ ややこしい愛憎なんだろうけど
うん 瞳やココロや性器なんかより 生々しい”手”
その温もり その安心感と頼りなさ 疑い 確信
ひっくるめて 印象深い語らいがあった気がする

裸でいればいるほど 厭らしいのが人間 だから人間
Yuya

Yuya