イギーポッポ

夜明けまでバス停でのイギーポッポのレビュー・感想・評価

夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)
2.9
ホームレス中学生ってありましたけど、こちらはホームレス中年女性(笑えません)

今一番振り返りたくない瞬間を切り取った作品。だって、コロナ禍って傷が塞がってないというか、日常に取り込んではいるけど、消えていないもん。
であの頃の社会の狂気というか狂騒。今見ると異常というか過剰。今まで経験したことないから国の反応(緊急事態宣言等…)も仕方がない気もするし、周りの市民国民の目があるから従うしかないし、対処法確立してないので恐れるばかり。誰も助けてくれない孤立した弱者に居場所はなく…。
どうすれば良かったのだろう、そして今も税金アップと物価高に苦しむ我々はどうすれば良いのだろう。国に何を期待実行して欲しいのか。
うわー短い低予算作品やが、考えさせられるなぁ。
制作者の、「今これを撮らなければならない!」という意思や覚悟がひしひしと伝わってくる佳作。

クライマックス、そっちに行くの?ず別ジャンルに映画変わりそう…からのユーモア。

大西礼芳って個性がないのが個性な感じで良いよねえ。脇役にピッタリ。どの作品でも作品を邪魔しないし。いつも何かに出てる印象やけど、強過ぎる印象は残さないという。