3つのエピソードで綴られるレンタルファミリー会社を軸にした物語。
こういう会社実際に存在するのかなー。あってもおかしくない気がしてくる。
・父親が恋しい娘のために、出て行ったDV夫の代わりをレンタルする主婦。
・レンタル友達をたくさん呼んで自分が主役のパーティーを開催する友達がいない孤独な男。
・孫をレンタルし愛情を注ぐおじいちゃん。
・浮気相手役をレンタルしヤクザ相手に謝罪させる女。
・絶縁された家族の代わりに自分の結婚式に偽の家族や親戚をレンタルする新婦。
様々な事情から様々なファミリーレンタルの形があって、孤独な人間たちの心の隙間を埋めていく。
本人がそれで満足なのであればよいのかもしれないが、観ていてなんとも虚しくなってくる。
心の穴を一時的に偽物で埋めても、自分だったらその後倍の孤独感に襲われそう。
その心の弱さは危ない宗教にのめり込むのとも似ていて、このレンタルファミリー会社は真面目に運営していたけど、人を騙して利益を得ることを目的とされたら、たくさんの被害者が出るんだろうなと感じた。
最後の方で「でんでん」が出てきたので、お!やっとエログロバイオレンス系になっていくか!と勝手にドキドキしたが、普通のいいおじさんだった‥