このレビューはネタバレを含みます
東京国際映画祭にて
不倫を扱った映画にありがちな設定ではないことを予告で謳った上で、どのような見せ方をしてくるのかを楽しみに鑑賞。
上映後の監督登壇Q&Aにもあったが、不倫の楽しい時間を描かないことで誰も悪に見せない演出には驚いた。
また、主人公が自身の感情の動かなさを否定される場面がいくつかあったが、それに対しても一貫して反論しないところも興味深かった。
最も熱のある場面で感情をピークに持ってくる、というような恋愛映画のセオリーを排除することで、逆に主人公の人間性をより輪郭づけていたのが印象的だった。