140分超え…ちょっと長く感じるかもと心配だったけど、全然嫌な長さじゃなかった。過剰な演出がなく淡々とした作品なので、それがまず凄い。
窓辺から差し込む光の表現が美しく、この世界観にゆっくり浸れる。
みんな少しずつ欠けていて、他人や自分自身と折り合いをつけながら生きている。
稲垣さんはじめ俳優陣がみんな役に嵌っていてとても良かった。
茂巳さんが自分は冷たい人間なんじゃないかと悩んでたけど
お義母さんとの交流とか、相手の言うことを否定せずに「まぁ、そうね」と返すところとかに人としての深みや温かみを感じた。
所々にほんのり笑えるやりとりがあって、特にパチンコ屋でのギャルとの場面が好き。
人生自体がパフェのようなものなのかな〜パーフェクトと言いながら全然完璧じゃない、でも魅力的に思える(思いたい)もの。
せかせかした気分の時より、少し気持ちや時間に余裕がある時に合いそうな映画だと思う。出てきた喫茶店が素敵だったので行ってみたいな。