Jimmy

窓辺にてのJimmyのレビュー・感想・評価

窓辺にて(2022年製作の映画)
5.0
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞🎥

いやぁ~、滅法面白い映画だった‼️

今泉力哉監督&オリジナル脚本で綴られた物語、序盤は「なんか淡々と進んでいくのかなぁ…」などと思っていたら、実に自然な演技(をしているのか演技していないのか微妙な感じ)で至福の時間であり、こういう幸福感を味わいたいから映画館に行くのだ…🙂

フルーツパフェが食べたくなる映画だが、あまりデカいパフェは食べられないかも…😄笑

本作は、基本的には「大人のラブストーリー」で、フリーライターの市川茂己(稲垣吾郎)の妻(中村ゆり)が浮気しているのを知っているのだが、浮気を知った時に「浮気へのショックや怒りなどを感じなかったのがショック」という変わった感覚に悩んでいた。
……自分が鑑賞前に事前に知っていたのは、ここまで。

出演者に玉城ティナがいるのは知っていたが、17歳で小説を書いて(茂己が冒頭読んでいる小説)『ラ・フランス』なる作品でなんらかの受賞をする会見場面は、なかなか「若いがキレ者」のような質疑応答をする上手さ。
玉城ティナは、やはり今年公開の『グッバイ・クルエル・ワールド』(大森立嗣監督)でのインパクトある存在感も見事だったが、本作ではアレとは違った「マイペースで、笑っちゃうような可愛さ」を見せてくれる😁
若手女優なので今後に期待↗️

また、中村ゆりも相変わらず綺麗だが、『黄金を抱いて翔べ』(井筒監督)など多くの映画でも幸薄い女性を演じてきたが、本作でも薄幸な感……(^^;

「長回しシーン」の多用も素晴らしいが「(小津監督のような)切り返しシーン」もある。
また、面白い物語にもかかわらず出演者が淡々と演じているあたりの演出も、今泉力哉監督の手腕が見事‼️
今泉監督は、本作を撮るにあたって「撮影現場では出演者に『面白いと思わないでください』と指示していた」とのこと。…こういう演技も難しいのでは?

パチンコ、ラブホテル、「トランプ持って来たので大丈夫です」(玉城ティナ)など楽しくて、2組の不倫が描かれてもドロドロしないあたりも上手い✨

やはり玉城ティナが言う「別れ話の時に、ヨネズの「♪レモン」(という曲?)が繰り返し流れていて…」というのは、歌詞が別れ話の歌詞なのかは知らないが、なんだか凄いシチュエーションらしい…。
でも、聴いたことない歌手の話なので理解不能…(^^;

これは本当に見逃すべからず映画で、公開1週後に観たものの、今週公開された『すずめの戸締り』にスクリーン占領されたことから、すでに上映回数が減っているのは実に勿体ない傑作!

満点‼️
Jimmy

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