hina

窓辺にてのhinaのネタバレレビュー・内容・結末

窓辺にて(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

今年もあと1か月で終わるけれど
今年一番見てよかった
んー見てよかったというより
出会えてよかった、かな
そう思える映画でした

本当に今泉力哉って
人間を描くのが上手だなあ
どの登場人物も本当に人間味溢れてる

それぞれの登場人物が悩みを抱える相手に対して「あなたはどうしたいの」って質問を投げかけてたけれど、
それにちゃんとはっきり答えていたのは志田未来が演じてた奥さんだけだったんじゃないでしょうか。
自分の気持ちなんてわかって当たり前と堂々と言えて、でもそれって簡単そうで簡単じゃないよね、って私は思うのよね。

お母さんがケーキを食べている写真を
紗衣がめくっているシーンを見てる時
なぜかぽろぽろ勝手に涙が溢れてきて
こんなにこのシーンで泣いてたのは
たぶん私だけでしょう。

忘れないでおきたいな。

みんなその一瞬、本気で恋して、誰かを愛して、生きてるんだと思う。
その気持ちに嘘はないんだ。
市川が言っていた言葉そのままだけど。

あと、今泉力哉の映画ってどの人間も、どの感情も否定しないで描いているのがなんだかとてもあったかいよね。

今の私が、今この映画に出会って、今ここにある感情はきっと忘れないものになる、と見終わった後、冷たい冬の空気の中で思いました。

あんまりしっかりとあらすじとか読んでみたわけではないし、だれかの感想やレビューを見るとわたしって影響されやすいから、見終わってすぐに今の気持ちを書き留めました。

そんな映画ってなかなか無いから
久しぶりに記録しておきたくなった。
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