ぱん

窓辺にてのぱんのレビュー・感想・評価

窓辺にて(2022年製作の映画)
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街の上でもそこそこ長かったけど、本作も2時間半。でもまったく長く感じないし、ずーっと観ていられるような温度感がある。私の体温に合うと言うか。

同じ日に観た「そばかす」と重ねちゃう部分もあって、佳純が「好きな人が幸せなことが幸せじゃないの?」みたいなことを言っていて。恋愛がわからない佳純から出た言葉だけど、市川の沙依への放任さは、もはやそういう愛のようなものとも感じてしまう部分もあった。

「手放す」「やめる」は、自分にとってもすごく大事にしている感覚で、時間とともに捉え方が変わっていった。いろんなことをやめて手放したりしたけど、全部が何かの始まりになってる。むだを惜しまない。信頼し合うこと。
そういう会話をする市川と留亜、そして叔父との会話もすごく良かった。市川とルアは不思議と波長が合う相手としてのみ関わっていて、そういう男女の会話劇が本当に好き。
長台詞長回しが随所にあるけれど、それをわー大変そう……とならないのも俳優陣また脚本の技量の高さよなあ
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