学生達が映画を撮っている時に突然世界がゾンビ現象に襲われる。学生達はそのままカメラを回しドキュメンタリ映画をつくろうとするのだが。。。
大御所ジョージ・A・ロメロが送るゾンビPOV映画。
この映画が他のPOVと違うところはPOVが映画のテーマとしてあるところだ。世界が崩壊し主要メディアがなくなってしまうと人々はネットを通じてそれぞれの主観に基づいた情報を配信する。それが返って世界を混乱させる。
命を危険にさらしてまで発信する意味はあるのか、そもそも人類など救う必要はあるのかと、ゾンビを通して社会を見る姿勢は今までの作品と変わらず持っている。
ブームの元祖が最近の流行りを取り入れて自分で撮るというのはとてもリスキーなギャンブルだが、ロメロはその賭けに見事に勝ったと思う。