ストーリー自体は
よくあるアニマルパニックもの映画のセオリーというか
凶暴なライオンが襲い掛かる状況下で
パニックなのか人間側は頭の回ってない行動をし続け
より事態を悪化させるという展開。
ただ本作が魅力的なのは
長回し多用による凶暴なライオンとの戦いの臨場感。
「レヴェナント」方式とでもいいましょうか
でかい猛獣がじっくりやってきて
嬲るように襲い掛かり人間は必死の抵抗をするも
その無力さにあえなく絶望する恐怖というのが
うまくハマっていたんじゃないかと。
その点でイドリスエルバという配役はちょっと微妙。
だってあまりにイドリスエルバなものだから
なんか猛獣とも渡り合えそうな雰囲気があるし
絶望感・緊迫感という面では軽いかなという印象。
まあイドリスエルバだからこそのクライマックスもあるので
一概に全否定はできないけどね。
90分ちょいの短尺でライトに楽しむという点では
このくらいの軽さが丁度いいのかもしれない。
