『2ガンズ』『エベレスト3D』のバルタザール・コルマウクル監督×イドリス・エルバのアニマル・サバイバル・スリラー。
妻を亡くしたばかりの医者の男が、娘二人と訪れた南アの田舎町で、ライオンに襲われる。
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『ジュラシックパーク』ならぬ、"ライオンパーク"。(👕の伏線は露骨すぎて吹き出してしまったが、、、。)
期待以上、嫌いじゃない。
ライオンとイドリス・エルバのタイマンが見られれば満足！くらいの気持ちで臨んだが、サバイバルスリラー映画として何度もハラハラさせられたし、家族の再生ドラマとしても悪くなかった。愚かな単独行動をとる登場人物たちに苛つきはしたが、あの窮地に立たされたら平常心を失っても不思議ではないとも思えた。
本作で一番良かったのは、モンスターライオンが、ちゃんと百獣の王として君臨している所。イドリス・エルバであれば大抵の相手には負けなそうなイメージだが、本作の世界観の中ではしっかりと弱者であり、いつ殺られてもおかしくなかった。実際、クライマックスの異種格闘技戦は、種の差を見せつけられる。
感情移入できる家族の再生ドラマ。ガンで亡くなった妻の故郷を訪れる家族。妻を失った喪失感や、医者であるにも関わらず妻を救えなかった後悔、妻への対応をめぐる娘たちとの確執を、恐ろしい強敵に正面から立ち向かうことで克服し、過去を清算する。
特徴的だったのは、ホラー映画のようなカメラワーク。手持ちカメラと長回しが多用されており、緊張感と没入感があった。脅かしてくるタイミングも、絶妙に予測を裏切ってくるので何度もビビらされた。
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