社会心理学者のミルトン・ロキーチが妄想型統合失調症患者に対して行った心理学的実験であり、その記録をもとにした研究書を元にした、自分をキリストだと信じる3人の妄想型統合失調症患者と一人の精神科医の物語。
昔の精神疾患への治療って電気ショックとか根拠が不明瞭な治療も多かった中、同じアイデンティティを妄想する患者を対話させるという実験的治療。
医師役のリチャード・ギアがとてもよいのと、ピーター・ディンクレイジも流石の演技で、4人が心を通わせていく過程に、なんとか成功してくれと願わずにはいられなかった
著書は治療は途中で断念されてしまう訳ですが、その中で、3人を治療できなかった一方、「患者がその信念を捨てるよう操作できるという、自分を神のごとき存在と考える私の妄想は治った」というローキチの言葉があるそうで、なるほど途中で繰り返される、患者に介入しすぎては行けない、という決め事や、リチャード演ずるストーン医師が、"4人"の(治療)と溢すのとかはそこに掛かっているのか、と。
人間の精神はなんとも繊細で複雑なのよね、、、
