南森まち

ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のことの南森まちのレビュー・感想・評価

4.4
連続徹夜も当たり前のブラック広告企業に入社した主人公。ある朝、いつものようにボロボロの体を引きずって出社しようとすると、外はゾンビが跋扈する世界になっていた…主人公が思うのはただ一つ。「もう会社に行かなくて済む!(涙)」…というお話。

ゾンビものは低予算で緊張感のあるドラマが作りやすいため、映像作家の登竜門になっている。その反面駄作も多い。
今回もマンガ原作だしカワイイ絵柄だから、コメディよりなんだろうなと思ったら…いい意味で裏切られました。
タイトルの「ゾンビになるまでにしたい100のこと」というテーマを重視した、一貫性のあるストーリーになっている。見終わった観客に、「忙しい日常にかまけて、いつかやりたいと思っていたことを諦めていませんか?」…と問いかけてくる。いいね。

序盤の展開こそコメディ色が強いが、中盤からは骨太でしっかりゾンビ映画ファンが期待しているあれやこれやの要素(ex.人間同士のいさかい)がたくさん出てくる。
そして終盤のアレは…びっくり仰天!こんなモノ、邦画で見られるとは思わなかった。いやはやすごい発想力。そして実現したスタッフにも脱帽だ。

良い映画でした!オススメ!!