Yuri

ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のことのYuriのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

NETFLIX作品としてはかなり大々的にキャンペーンを行っていたし、各国の初週TOP10にも入っていたから期待していたのだけど、既存の日本映画の枠から抜け出せなかった感じで残念。ゾンビは「アイアムアヒーロー」の系統を受け継いでいて、まぁまぁ出来が良いのだけど、展開が爽やか日本アニメそのもの。昨今のゾンビ映画の急成長ぶりを観てきているので、もはやゾンビ映画にも“泣ける”とか”感動”まで求めるようになってしまっている私としては、誰も死なない安全、お友達ごっこの爽やか日本ゾンビでは物足りないです。てか、これ元々アニメなんだよね?ゾンビのように働く社畜とか、ユートピア目指したらブラック会社に逆戻りって大人の嫌な社会見せすぎじゃない?(^^;) 今の子どもたちはどう思って元アニメを観ているのだろう?(汗)てか、なんでライフラインいつまでも生きてるんだろう?とはいえ、ディストピアになってまで“本当にやりたいこと”と“社畜”を天秤にかけて悩む主人公や特撮ヒーローもどきな展開(クローズきたーーw)は実に日本らしく、これが日本映画だと逆の意味で自信をもって海外に出せる作品でもあった(爆)結局、上司の為に命すら投げ出す社畜の鏡になっちゃってるし(爆)ブラックジョーク過ぎる。そしてリストが20までしかないっていう。本当の鬱の人は「やりたいこと100個あげて」って言っても答えられないんですって。小さな日本映画の良さと海外に負けないゾンビパニックとの間で方向性が定まらなかった結果、いつもの日本映画の甘ったるさだけが後味として残ってしまった作品。サブキャラたちも殆ど生きてない感じも残念。
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