"犬は人生を変える ー"
犬×余命モノ×ロードムービー
これは泣かないわけにはいかない映画
神話や歴史もダンスもアクションもない異色のインド映画
だけど、歌はしっかり、時間もたっぷり164分のインド映画
とにかく愛犬となるラブラドールレトリバーのチャーリーが名演すぎる!
動物好き、特に犬好きにはたまらない映画です。
かくいう私は猫派を自認しておりますが、このチャーリーのやんちゃさや愛くるしさには脱帽です。
素直に「犬もいいな!」って思っちゃいます。
劣悪環境の悪徳ブリーダーから逃げ出したチャーリーを保護し、育てるところから物語は始まります。
酒とタバコとチャップリン映画を愛する偏屈男ダルマは、最初はチャーリーを嫌がりますが、次第に心を通わせ、世話をするようになります。
その過程が前半の見どころです。
後半はロードムービー。
病に冒されたチャーリーに雪を見せたい一心で、バイクにサイドカーを自作で取り付け、南インドからヒマラヤ山脈を目指すインド縦断の旅に出ます。
様々な人や犬との出会いとエピソードが盛りだくさんです。
この映画は、動物保護や動物が人間に与える影響といったことも重要なメッセージとしているように思います。
日本でも犬猫などの動物の殺処分や悪徳ブリーダーのことがニュースになることがありますよね。
私が飼っている2匹の猫は、里親探しでいただいた猫の息子と、捨て猫だった子猫の女の子です。
(もうかなりお年寄りになってますけど)
この映画の最後にも「保護犬を買いましょう」的なメッセージが出てきます。
この映画を通してそうしたメッセージが広がることを祈っています。
また、見逃せないのがペットを飼うことの人間に与える影響です。
特に私が注目するのが「ペットを飼うと健康にいい」ということ。
犬だと散歩に出かけるので体の健康に良いことがわかります。
もっと良い影響なのが心の健康の向上です。
ペットを愛でると「幸せホルモン」であるオキシトシンが大量に分泌するらしいのです。
つまり、幸せな気分になるということ。
私も猫を愛でることでその効果を実感しています。
「カワイイ」と思うことがもはや正義。
心の健康に良いのですね。
映画のでもダルマがチャーリーを飼い、可愛がることで、大きく人間的に変わっていく様子が描かれています。
私は観ながら「いまダルマは幸せホルモンびゅんびゅん出まくってるな」なんて思ってニヤニヤしていました。
そんな犬と人間の幸せな関係がこの映画の大きな魅力となっています。
果たしてダルマとチャーリーは雪を見ることができるのか?
チャーリーの命はどうなるのか?
良質な動物愛護のインド映画をぜひ劇場でご覧ください。
チャーリーを目で愛でてくださいませ。
余談
数々のインドの映画賞を受賞しているようですが、チャーリにも賞をあげてください。
最優秀犬俳優賞を!
(実際は、複数のラブラドールが演じていたようですが...)
エンドロールで、あの!『天空の城ラピュタ』で有名な「君を乗せて」のメロディーが流れました!
最後にちょっとびっくり!
確かにサイドカーにチャーリーを乗せてましたから。