んー、正直わたしには合いませんでした……。
評判が良く、色々な映画に触れたいと思っている時期なので観に行きましたが、どう受け取れば良いのかちょっとわかってないですね……。
なので、この点数は現時点でってことです。
黒川監督の作品に触れるのは初だったのですが、こういう作風の監督なのかしら……。
物語はあるようでなく、おおまかな流れだけを説明して後はキャストさんにお任せしたものを切り取って繋いだかのような印象を受けました。それ故に演技も自然というよりはお任せに見え、それを好意的に受け取るか否定的に受け取るかで意見が分かれそうな気がします。
そして、画の説得力があるのかないのか判然とせず……。架空の町を舞台に、そこに出てくる人はその町を愛しているのですが、それが感じられなかったのが一番映画に入れなかった理由です。単純にロケ地としては魅力ない街並みを「どう愛しているのか」がポイントだと思いますし、それはある種地元愛と言われるような感情に起因するものなのでしょうが、それを画に演技に演出に落とし込んでこその説得力だと思うのです。でも、そのどれも感じられなかったんですよね……。そこにあるものをただ写しているだけに見え、感情が伴っていないように見えちゃったんですよね……。だから、セリフと流れが剥離している違和感が終始感じられてしまい……。
ぶっちゃけ、地元愛に溢れてるって言ってるなにもない若者の戯れだけに見えちゃいました。しかも、特に何も活動してない、口だけの人たちの。
登場人物少ないんだから、もっと内容練れなかったのかな……と感じます。無理があるんじゃないかな……セリフと演技と画が全然噛み合ってない上に物語も噛み合ってないのでは……。
映画のテーマというか、やろうとしていることや志は凄く良いと感じたんです。ただ、全然伴ってないじゃないか、と感じざるを得ない作品でした。
他の方のレビューを読んでいると、なるほど、と思える部分が多々あって、見返したら全然感想は変わるかもしれないと感じています。
ですので、現時点での点数です。
