Qちゃん

ザ・ミソジニーのQちゃんのレビュー・感想・評価

ザ・ミソジニー(2022年製作の映画)
3.1
ポスターが気になってた本作がu-nextに来てくれたので鑑賞。

高橋洋の脚本作何本か観たけど、結構良いとこと悪いとこハッキリしてるよね。。

やや日本ぽい作り物らしい不条理劇的な雰囲気も含めて、不穏さを醸す演出はめちゃ上手い。

「気持ちのいい暮らし」の見本とかでインテリア雑誌に取り上げられたりされそうな家を、あれだけ気持ちの悪い不自然な異空間と捉え変える描き方面白い。

ポスターになってる、おばさん女優の顔にプロジェクションしてるシーンもインパクトあった。

ただ、終わりが近づくにつれ、まとめ方が分からなくなるのか、その不条理さが斜め上に進行して悪ノリしすぎて、もはや雰囲気すらもぶち壊して挟み込まれるはちゃめちゃ具合に(゚Д゚)ポカーンってなる。

点数見てからあまり期待せず見出したら、冒頭から前半はめっちゃ不穏な雰囲気も舞台も良くて、久しぶりに本当に怖い映画観られるかもとワクワクドキドキ見入ってたのに、ラスト30分に入った途端急に「…え?😑」ですよ。。残念極まりない。3.7くらいから大転落。それでもやっぱ前半の雰囲気と演出を買って3.1で止めとく。

ミソジニー(女性嫌悪・蔑視)って言いつつ、多少描いてるのは女性全般嫌悪って言うよりただの母娘の複雑な感情。そして男の人が妄想するほど普通こんな確執はない。失笑
赤いびらびら服や幼い話し方に女の気持ち悪さを見るにはアプローチが浅すぎる。女性が他の女や女という性に対して抱く気持ち悪さや嫌悪を描くには、女同士のドロドロさが全然足りない。かと言って男目線のアプローチもほぼない。ただあるのは、あの上っ面の政治と宗教を無理やりねじ込んだひっどいアプローチのみ。。いやーほんと、あくまでも前半のイメージ先行で、脚本は酷かった。
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