KingKazukiManji

ザ・メニューのKingKazukiManjiのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アニャテラが美しすぎた。煙草吸ってるシーンが美しすぎて圧巻。

全体的に物語に緊張感が張り巡らされていて、テンポよくラストまで進んだのが良かった。度々緊迫感を与える演出と、殺人描写と食事の描写の対比が良かった。

色々な解釈ができる、考えさせられる作品だった。皮肉も多く、ブラックジョークを笑う自分のような観客に対する皮肉のようにも感じとれた。

最後のチーズバーガーは、資本主義社会と消費社会に対する大衆へのメタだと感じた。そう考えれば、最後に残りの10人が何も抵抗もせずに死を受けいれたのにも納得できた。彼らは、富裕層は、富裕層なりの葛藤と苦しみがあったのではないかと考えた。それ故に死を受けいれたのではないかとも考えられたのだ。

キャラクターや過去の掘り下げが甘かったり、レイフ・ファインズの演技に圧巻されて気づきにくかったが、シェフも何がしたかったのかが、分かりにくかったのも残念。結局復讐したいというならば、それはあまりにも安直なのではないかと感じられた。
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