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ザ・メニューのIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.6
面白かった!ホラーというよりコメディですね。
松屋の牛丼が無性に食べたくなる程度のグルメである私に、高価なレストランや料理の話はほぼ分かりませんが、いちおうクリエティブ業界の端っこで息だけしている身の上としては、一人のクリエイターとして、シェフの気持ちは理解できました。トップシェフとして至高を極めた料理の価値を理解できないどころか、上から目線で料理を語る消費者達への怒りと復讐が大まかなストーリーでしょうか。
ちなみに私は、サッカーに関しては完全に「にわかファン」であります。普段は海外サッカーリーグもJリーグも見ないが、ワールドカップや国際試合になると、画面の中で必死にボールを追う選手を見て「そこシュート決めて欲しかった!」などと、無茶なパフォーマンスをプロの選手に要求しております。多分プロの選手にしてみれば「お前みたいな、にわかファンが一番タチ悪いわっ!」と言いたいところでしょう。すいません。
プロと呼ばれる人達は、その分野において、生来センスや才能を持っている方も多く、そんな方々が専門的な勉強と訓練を繰り返し、高い技術と知識を身につける事で、「さすがプロ!」と言いたくなる素晴らしい仕事(作品)を我々消費者に提供してくれます。また、当然ながら、プロに対して敬意を示す意味でも、高額な報酬が支払われるべきだと思います。
一方で、ダメなプロの仕事というのもありまして、自分の才能や能力を過信してしまい、消費者が本当に求めているモノが何なのかを見失い、結果、見当違いなモノを押し付けてしまう仕事であります。そんなことを思いながら映画を観てたら結構笑えて、オチというか結末も、なんかイイ感じで笑ってしまいました。
鑑賞後の帰り道、しばらくすると、映画「ザ・メニュー」とは関係ない怒りがふつふつと込み上げてきまして、それをついでに物申したい…。ディズニーは直ちにスター・ウォーズEP7〜9を正史から外し、ファンが本当に観たいスター・ウォーズを作り直しなさい!監督は「マンダロリアン」のジョン・ファヴローが良かろう。ルーク・スカイウォーカーはヨーダに並ぶ伝説のジェダイ・マスターとして活躍させなさい。アダム・ドライバーはカイロ・レンとして出演して良いが、やりすぎのフォースは無しだ!(ディズニー:うわ〜、素人が好き勝手言ってるわ〜、怖い怖い!)(わし:冗談っすよ〜)
主演のアニャ・テイラー=ジョイもすごく良かったです。個性的ながら大変綺麗な顔立ちで、見てて飽きないですね〜。たまたま平日の午前中に映画を鑑賞しましたが、客層はほぼおっさんでした(笑)。
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