はす

ザ・メニューのはすのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
4.0
普段なら楽しいと感じることすら何もしたくないという気分に支配されてしばらく経ち、久しぶりに、とりあえず直近のタスクはおわらせている状態になれたので、観たいと思っていた気がするような映画を観にきた。
おもしろい映画だと思うし、だいたい観たいと思っていたような映像は観ることができた。しかし、だからなんなんだという気持ち、こうやってずっと憂鬱さのなかでやるべきことをやって、自由になったタイミングでなんとなく求めていることにしているようなものを与えられて、それでどうなるんだ。
水に浸けられてしまいたいが、水に浸けられたくはない。燃やされてしまいたいが、燃やされたくはない。銃はほしい。
才能に、名声に憧れるが、日常には憧れない、それは正しいのだろう。でも憧れるような日常を持つ人間はいるのか?どのみち日常はこの身体で送り、どのみち日常は暗い。せめて名声を?そんなことはできない。
はす

はす